初の応用米粉パンクラス、「高加水ゆるふわ米粉パン」と「シナモンロール風米粉パン」。
おかげさまで好評頂いてます。
今回、初回のレッスンから連続して、
「ディプロマ出さないんですか?」
と参加者の方に聞かれます。
以前から、これについては度々聞かれてはいたのですが、自分自身が特に資格ということに無頓着でして、そのメリットについてあまり考えたことがなく。
(実際、私は食の資格は何も持っていません (*´∀`*)ゞ )
みんななんでそんなに資格が欲しいのかなあ、なんて思ったりしてました。
(ちなみに、「米粉どこで習ったんですか?」
もよく聞かれますが、どこかで習ったこともなく。
全て、トライ&エラーの繰り返し、ただのレシピ作りオタク、で現在に至る。
という次第です。
あ、唯一習ったのが、CoconutsDream かおりさんのデコレーションケーキ!)
今回、この件について連続して相談されたので、ディプロマが欲しい、という方のお話をじっくり聞いてみました。
今回の、特にゆるふわパンに関しては、私も数カ月と言う単位で試作を繰り返してまして、
「何日も常温保存で固くならないグルテンフリーの米粉パンがやっとできた!!!」
という、渾身のレシピです。
まだまだ外見を美しく仕上げる課題、大きい型で焼く場合の課題などあり、完成形とは言えませんが、今までの米粉パンの「時間経過で襲ってくるβ化」の問題をクリアできた喜びもあり、現状、とても思い入れがあるレシピです。
お話を聞いてよく分かったことが、相談してくれた方は、そのことについて、よく理解してくれているということです。
苦労の末にできたレシピ、今までにないレシピ、そういう価値を分かっているからこそ、レシピの作成者から認定を受けて、正々堂々とそのレシピを使いたい、ということなんですね。
レシピの下部にいつも書かれている、

この「無断」というしばりから解放される方法はないですか、と。
確かに、このゆるふわパン、教室に来て下さった限られた人だけで共有して終わっていいのだろうか?
という気持ちもあります。
小麦のパンと変わりなく数日柔らかいわけですから、お弁当にも、お土産にもできるし、はたまた、レストランのメニューとして、街のパン屋さんで販売、などなど、可能性はたくさんです。
お仕事で使いたい、という方には、使って頂いたほうが、グルテンフリーのおいしいパンを求めているたくさんの方に喜んで頂ける。
これまで、ディプロマ出さないんですか?と聞かれるたびに言っていたことは、
・私のレシピは逐一改善していく。永遠に発展途上なので、認定用のレシピというものができない。
・レシピはきっと永遠に変わっていくので、認定者にそのバージョンアップ情報をその度にフォローするのは考えただけでもしんどい。
・もしおいしくないものを作られて、それを食べた人が「多森レシピってイマイチだね」と思われたらつらい。
などです。
今回真剣に相談されて、この問題をクリアすることをはじめて考えてみました。
・ディプロマコース、というものはやはり自分のキャパでは難しい。ただ、レシピ1点完結型での認定はできるかも。
・その時点でのレシピに認定すればよく、バージョンアップしたものはまた別のレシピと考えればいいのでは?
・ちゃんとおいしく作ってくれる人のみを認定すればいいのでは? 目の前で本当においしく作れるか試験して。
ご希望の方がいれば、そんな感じでやってみようかな、なんて思っています。
もし始めるとしたら、「高加水ゆるふわ米粉パン」から。
そういう1点完結型の認定に、ニーズがあるか、というところが微妙ではありますが…。
「名刺に肩書が欲しい」、という方ではなく、「このおいしいレシピを使って人を喜ばせたい」、という方が対象になるのかもしれません。
もしご興味ある方いらっしゃいましたら、お知らせ頂ければ、真剣に考えようと思います。