9/19〜21の3日間、東京ビッグサイトにて行われた、
米粉ビジネスフェア(POWREX)2012。
最終日に、偵察してきました。
米粉メーカーさんをはじめ、製粉機の会社やお菓子屋さん、パン屋さんなどなど色んな会社の方が出展されていました。
その中で気になった商品がいくつかあったので、今日はその中から上位3つを紹介したいと思います。
快くサンプルを提供いただきました各メーカーの皆様、ありがとうございます!!
気になる度1位:昆布酸501(株式会社キミカ)
ノングルテン米粉パンをふんわりさせるアイテムとして、最近すっかりタモリの定番となった「こんにゃくマンナン」に、早くもライバル出現か!?
こんにゃくマンナンはこんにゃくイモから作った高純度の食物繊維。で、この昆布酸はというと?
“昆布酸501の成分は、天然の海藻から抽出したアルギン酸を原料に、高度に加工された増粘多糖類(アルギン酸エステル)です。”(HPより抜粋)
とのこと。昆布のあのぬるぬるの成分らしいです。
実際に昆布酸入りとそうじゃない食パンが並べてあって、触っていいよと言われ触ってきましたが、その違いはすごかったですね〜。弾力がすごい。
たっぷりもらってきたので、思う存分実験できそうです。
また結果を後日報告させていただきます!
気になる度2位:国産米粉100%使用・お米の皮(餃子用大判)(井辻食産株式会社)
先週米粉餃子に大失敗したもので、余計におお!と思ってしまいました。
西日本のほうでは、スーパーにもちらほら置かれてるとのこと。パッケージの外から触った感じでは、小麦の餃子の皮との違いは分かりません。
こちらで動画で紹介されてます。広島弁のアクセントが他人とは思えません(同郷です)。
開発に2年かけたって…。ブラボー!!井辻食産さん!!!
気になる度3位:発酵発芽玄米「億千米」(大伍貿易株式会社)
とりあえずネーミングがね、面白いですよね。
ヒロミGO?
てゆうのも、この億千米。25グラム中に、2億4千万個の乳酸菌がいらっしゃるということで(笑)。
絶対この会社の人、カラオケで「億千米♪億千米♪」って歌ってるんだろうな〜。
ちなみにその数値、普通の玄米の10万倍だそうですよ、なんかすごそう。ついでにGABAも豊富ですって。
私がいいな〜と思ったのは、普通玄米って固くて、炊く前に長時間浸水させなきゃいけないからつい、めんどくさくなっちゃうんですが、この億千米だと、その手間がいらないそうです。発酵させてるから柔らかいんだそうです。
あと、玄米って消化するまでに、結構胃や腸に負担がかかるとか言われることありますよね。けど、億千米はやわらかくて、胃や腸にも優しいんだそうですよ〜。
匂いかぐと、ほのかにパンの香りがして、興味深いです。
そしてこれ、パウダーもありまして。
パウダーはこれまた色んな特徴があるそうで、米粉パンに使うのがおもしろそうです。
これもたっぷりもらってきたので、色々実験したいと思います。
他にも色々あったのですが、長くなるので商品紹介はこのへんで。
続いて、セミナーを2つだけ聴講してきたので、その感想も少しだけ。
1つめは、「食物アレルギーに対応する食事の提供」。
この中でちょっとびっくりしたのが、↓ここの資料(食物アレルギーの栄養指導の手引2011)http://www.foodallergy.jp/documents.html
にも明記されてました、
「醤油の原材料に利用される小麦は、醤油を作る過程で小麦のタンパク質が完全に分解され、完成した醤油には残存していない。このため、原材料に小麦の表示があっても、醤油を除去する必要は基本的にない。」
というもの。
し、知らなかった・・・。
これ、会場からも質問が出てましたが、講師の先生、論文でそう結論付けられたので除去の必要はありません、と言いきってました。
もひとつ、まじかいな、と思ったのが、
「回転食」とか「食物抗原表」とか、ああゆうのも今の時代では「意味なし」ということになってたんですね。もう昔のことですから、いいっちゃあいいのですが、当時は私も病院の先生の言葉を信じて必死でやっていたものですから、意味ないって言われて、軽くショックではありました。
食物アレルギーの指導方法って、ほんと、どんどん変わっていくんですね。
超勉強になりました。
もう1本のセミナーは、「放射能と食べ物」。
これも非常に考えさせられる内容でした。
1時間じゃちょっと足りなかったですね〜。
とにかく、講師の方が伝えたかったことは、マスコミに踊らされずに、自分でデータを探して、それを見て自分で考えて判断することが大事なんだ、ということだったのかな?と思います。
たった1日でしたが、とても実りある1日でした。
これから順々に、頂いたサンプルを使ったレポートしていきます!お楽しみに!!
醤油の件は知っていましたが回転食は初耳でした…とはいえ毎日代わり映えしない献立なので関係ない感じです( ̄∀ ̄)
勉強になりましたありがとうございます☆
こちらではグルテンフリークッキングやグルテンフリーの食材がかなり一般的になってきましたが、その主な材料である米粉に関しては、日本の方が安心して使えて、そして、質のよいものが揃っているような気がします。マンナンを使ったパン等、とても興味があります。これからもこちらの多森さんのブログを参考にさせて頂きたいと思います。
醤油の件ご存知でしたか?もしかしてすでに一般常識!?きゃあ、お恥ずかしい!原材料に小麦って書いてあると何も考えず避けてしまいますよね。大豆もある程度はたんぱく質分解されるそうですが、完全ではないので、症状の程度によって除去するかどうか判断必要、ということみたいで。醤油が使えたら料理のバリエーション、がぜん広がりますもんね。結構重要な情報ですよね。
回転食の他にも、いくつか「今まで食物アレルギーの食事指導で言われてきたこと実は意味なし」な項目挙げられていたのですが、スライドですぐ違う画面に切りかえられてしまい、全部覚えられませんでした(泣)。写真撮っておけばよかったです。
★yukaさん>アメリカのグルテンフリー事情、非常に興味あります。アメリカのグルテンフリーレシピサイトなど見ると、大体「gluten free all purpose flour」が使われているようですが、そちら使われていますか?あれってどんな感じなのでしょう???普通に小麦粉と変わらない仕上がりでしょうか???
日本では小麦除去レシピはどちらかというと子供の除去食としての用途が主流のような気がしますが、アメリカでは、グルテンフリーレシピも大人仕様のイメージがあります。やはり、それだけ大人のアレルギーの方も多いのかな?と思ったり…。すいません、逆に質問ばっかりになってしまいました。
日本の米粉は各メーカーさんの努力で、製粉技術もどんどん進化していて、どんどん良くなってます。日本人だけで消費するのももったいない、是非世界中で使って頂きたい!と常々思っていまして。私も何とか世界に向けて情報発信したいな、と思っています。が、語学力が…。英語勉強しなきゃですよね。
お義父さんや義妹さんのためにお勉強されてるなんて、素敵過ぎです!!
海外の方にもブログ見て頂けてるなんて、うれしいです。これからも色んな情報がお届けできるよう、私もがんばります!
こういったフェアに参加されているということは、キミカさんは一般消費者からの購入も視野に入れていらっしゃるのでしょうか?
レポ楽しみにしています。
さすが、すでに昆布酸を知っていらっしゃるとは・・・。
米粉ビジネスフェアは、一般消費者向けの展示会ではなく業界の方向けのものでした。しかし、キミカさん、楽天にショップを出してるそうで、一般向けに販売もされてるようです。
http://www.rakuten.co.jp/kimica/
しかし、500g入りで4000円…。価格が一般向けじゃないのが切ないです。
今月はちょっとバタバタですが、来月時間とって、実験してみますね。しばし、お待ちを!!