
各方面のメーカーさんの企業努力、フードアクションニッポンなどの国を挙げての米粉普及活動などにより、「グルテンフリー米粉パン」もここ数年でとてもおいしいものが家庭で作れるようになりました。
目覚ましい変化だったと思います。
見た目も小麦パンに近くなり、食べ方もトーストやサンドイッチ等、普通に食せるようになりましたが、その中で私がもうちょっと何とかならないものかと思っている課題がありました。
その問題とはそう。
「小麦ゼロの米粉パンは水分を吸うとべちゃっとする」
という点。
水分を吸った部分は、良く言えばジューシー&クリーミー。悪く言えばドロドロ。
という状態になるのです。
バターが使えれば、バターを塗って膜の役目をお願いするという手もありますが、小麦アレルギーで米パンを食べると言う方は、乳製品もアレルギーがあることはしばしば。
ピザトーストでトマトソース塗れば表面がクリーミーなピザに。
ツナサンドもマヨネーズが染みちゃってクリーミーサンドイッチ。
全部が全部べちゃべちゃになるわけではなく、水分を吸った部分のみがそうなるので、気にしなければスル―できるレベルではありますが、小麦のパンとあきらかに違う部分ではあります。
ところが!!!
それを解消してくれるやもしれぬアイテムが、ついに現れました!!
そう、最近のタモリといえば、ネタはこればっかり。
ほんとにすいません・・・。
もし興味がある方はどうぞお付き合いください。
でました、そう。こんにゃくマンナンです!!!
またー?
クッキーでは意味なかったんでしょ!?
て思われてる方、いやほんと、前回はすいませんでした。
今回はそのお詫びに、
こんにゃくマンナンの「ラッピング効果」
について、検証させていただきました。
そうなんです。どうやらこんにゃくマンナンには、“水分を通しにくくする”効果があるようなのです。
どれだけの効果があるのか、
「パンに牛乳をのっける」という安易な方法で実験観察してみました。
まずは、マンナン入りとなしのパンを用意し、牛乳をそっとのっけます。
左のパンは具が入ってますが、具が入ってる以外はすべて同じ材料と分量で作ったものです。
焼きあげた時間も同時のもの。
左:米粉(マイベイクフラワー)、菜種油、てんさい糖、天然塩、具(レーズン、ドライリンゴ)、酵母、こんにゃくマンナン
右:米粉(マイベイクフラワー)、菜種油、てんさい糖、天然塩、酵母

そしてそのまま放置。
10分後が、こちら。
↓ ↓ ↓

おおー。ラッピング効果、キターーーーーーー。
分かりやすっ!!!
そして30分後はこうなりました。
↓ ↓ ↓

さすがに30分もたてばマンナン様も限界のようですね。
でもまだがんばってる!!水分を吸いこみたくてしゃーない米粉達を充分抑えての健闘!よくぞここまで耐えました。
まだサンドイッチやピザは試してないのでそういった調理でどれほどの効果を発揮するのかはまた後日のご報告となりますが、とりあえず、30分間牛乳をここまで吸わせない効果ははっきりといたしました。
ちなみに、他にも数種の実験をいたしまして・・・。
でも、意味がなかったといいますか。
以下、一応報告させていただきます。
★実験その1:「ジャム実験」
りんごジャムをのせる。

20分放置して、食べる。

結論:両方おいしーーーー

(※ジャムはレンジでチンして作った手作りジャムです〜)
双方特にべちょべちょさを感じず、普通においしかったという、意味のない結果になりました。
ジャム程度の水分なら、あまり気にならないのですね〜。
★実験その2:「米粉クッキー牛乳地獄」
マンナン入りとそうじゃないクッキーを牛乳漬けにし、30分放置。

結論:両方サックサクーーーー

逆にびっくりしました。30分牛乳漬けにしてて、全く双方水分を吸わず、あろうことかサクサクだとは!!
そういえばこのクッキー。皿に入れたまんまで長時間そのへんに置いといても、ぜんぜん湿気ないんですよね。適当にビニール袋入れて2日くらい放置しててもサクサクだったし。乾燥材いらず???
ここまで水分吸わないのも、ミラクルです。
ちなみにこのクッキーのレシピはこちら⇒サクサク米粉クッキー[改訂版]
★実験その3:「タルトクリーム実験」
さきほどのサクサククッキーとほぼ同じ生地で、こんにゃくマンナン入りとなしのバージョンでミニタルト台を作り、豆乳で作ったクリームを入れ、リンゴのコンポートをのせ、半日冷蔵庫で放置しました。

結論:やっぱりどっちもサックサクーーーー

牛乳漬けであれなんですから、そりゃクリーム程度じゃ太刀打ちできませんよね。
こんにゃくマンナン使うとかそんなの関係なく、そもそもこの米粉クッキーは水分に対して異常な抵抗力を持っているようです。
※この「リンゴと豆乳カスタードの米粉タルト」レシピは、次回アップします!
実験をした後で、My マンナン師匠に伺った話によると、こんにゃくマンナンの効果は、水分を含むものでこそ効果を発揮するとのこと。クッキーではそもそもあまり意味がなかったですね。
まあとにかく、パンでの効果は目を見張るものがありますね。
おもしろい素材です。
こんにゃくマンナンは、米マイフーズさんで購入できます。メール便あり!
※何度も言いますが、私は米マイフーズさんの回し者ではありません〜。
炊飯器で焼いてみました。
ふわっふわのパンできました!
こんにゃくマンナンすごすぎます!!
もっと大人買いしたら良かった(笑)
ところで、我が家のデジタルはかりは1グラム単位なのです...。
何かいい計量方法ないでしょうか?
こんにゃくマンナン、計量してみました!
小さじ1/2=1.2g、小さじ1=2.6g
でした。
0.5gは、小さじ1/4弱、という感じでしょうか。
ちなみに、100均で買ったプラスチック製の計量スプーンなど、正確ではないものもあります。
水を計量して、小さじ1が5gに極力近いものはちゃんとした計量スプーンだと思います。
我が家にはプラスチック製のものが3セットありますが、まともなのは1セットだけでした…。
今回計量したものは、ステンレス製の我が家で一番信頼できる計量スプーンで計ったものです〜。
今度は小さじ1/4でいってみます。
今朝はGOPANの生地に混ぜてみました。
適当な量だったのであまり効果を感じられませんでした。
今度はしっかり計ってみますね!
粉100gに対してマンナンは0.5gが目安になるようです。なので、GOPANの場合だと結構な量を入れないと効果は見えないかもです〜。
炊飯器の場合だと、米粉250g使うとしてマンナンは1.25gなので、小さじ1/2でちょうどいい感じですね!成功お祈りしています。
先日このブログにたどりつき、マンナン食パンの存在を知りました。
昨日初めて焼いてみたのですが、失敗続きだった米粉パンがはじめてフワフワに焼けて、本当に感動しました。
小麦・卵・牛乳にアレルギーのある息子に美味しい(本物のパンのようなふわっとしたパン)を食べさせてあげたかったので、嬉しかったです。
素敵なレシピや情報をありがとうございます。
美味しくないアレルギー対応食品が多い中、とても癒されました。
先生(勝手にそう呼びます)のように素敵なパンやお菓子が作れるようにこれから頑張ります。
お子さんにおいしいパンを食べさせてあげられて、本当に良かったです。
これからもお役にたてる情報ありましたらどんどん発信していきますね。
素敵なコメント、ありがとうございます!